8月5日に、Sony α6300 本体ソフトウェア(ファームウェア)アップデートが発表されました。発売から初めてのアップデートでVer. 1.10になります。
内容はSonyサイトからの引用では:
1. 静止画撮影時の温度制御アルゴリズム最適化による、撮影動作の安定性向上(効果は環境温度により異なります)
2. その他動作の安定性向上
となります。(原文は番号付きリストではなく、ブレットリストです)
該当する英文サイトでは:
A. Improves overall stability and
operability of the camera
B. Improves stability in picture shooting
mode by optimizing temperature control (effects vary according to temperature)
となっています(こちらも原文はブレットです)
日本文と英文で項目の順番が逆になっているのが気になりますが、その理由はよくわかりません。
両者を総合して、具体的な改善事項としてわかったことは:
「静止画撮影時(picture shooting mode)に温度制御アルゴリズム最適化(by optimizing temperature control)を行い、撮影動作の安定性向上(Improves stability)を行った」ということです。
撮影動作の安定性が向上したのが具体的な結果であり、画質やノイズの改善については、何も言及していません。
一部のサイトで話題になった、「動画(とくに4K)撮影時のオーバーヒーティング問題を解決した」とは、この文書からは読み取れません。
もう一つ、α7R、7S、7、6000については、
新レンズ(SEL70200GM)に対応するための本体アップデート
が7月26日に発表されています。α7RII、7SII、7II、6300については、この新レンズ対応のためのアップデートはありません。
α7R、7S、7、6000については、α7RII、7SII、7IIと合わせて本年の3月17日に、2016年から新発売のレンズ(GMレンズを含む)対応のアップデートを行っています。
SEL70200GMについては、GMレンズ全般の対応以外に、個別のアップデートがα7R、7S、7、6000では必要であったということなのでしょう。
α6300の4K撮影時のオーバーヒーティングについては、真夏の太陽が照りつけている状態での撮影時には問題となります。私も先月の真昼に三条大橋から鳥を撮影していて経験しました。一方で20℃前後の屋内や日陰では、オーバーヒートによる撮影中断を経験したことはありません。