2016年9月23日金曜日

α99 IIのプロモーション・ビデオ

α99 IIのプロモーション・ビデオが発表されています。

α99 II -High quality 4K movie | α | Sony

冒頭の山と氷河湖(0:070:26)はどこが撮影地か特定できませんでした。

中世都市(0:300:55)は、ドイツのローテンブルク(オプ・デア・タウバー)の中世の町並みです。
0:35あたりの時計塔とその横にある建物は、
時計塔が市議宴会館の仕掛け時計で、時計の左右に窓が見えているところから、定時に人物が現れビールを飲みます(町の歴史に関係したエピソード)
最後に、この建物の向かいに見える建物はHotel (Gasthof) Goldenes Lamm(金の羊ホテル)です。
次にかぶとのようなものがぶら下がっているのは、店を示すサインのようなもので、中世まで遡るものです。
0:47の泉は、おそらくSt. George(聖ジョージ)の泉
0:50の看板はHotel-Gasthof Goldener Greifen(ホテル-ガストホフ ゴールデナー グレイフェン)の看板です。

1:081:20までは、スペインのバルセロナにある
カタルーニャ音楽堂(Palau de la Música Catalana)の外部ファサード(モザイクタイルを貼り付けたピラー)ホール上面のステンドグラスです。バルセロナの世界遺産の一つになっています。

他にもスチル写真で、ハイデルベルクのものがありましたので、南ドイツ、アルプス(あるいはピレネー山脈のどこか)、スペイン(バルセロナ)と撮影旅行されたのでしょう。フォトキナを意識した撮影地の選択だったのではないかと思います。


使っているレンズは以下のAマウントレンズでした。

Vario-Sonnar 24-70mm F2.8 ZA SSM II
70-200mm F2.8 G SSM II
Planar 85mm F1.4 ZA
70-400mm F4-5.6 G SSM II
Vario-Sonnar 16-35mm F2.8 ZA SSM II

このうち、Planar 85mm F1.4 ZAを除く全てがSuper35mm撮影(1.8倍オーバーサンプリング)による撮影(≒APS-Cサイズ)で、引き締まった解像感の高い映像です。
Planar 85mm F1.4 ZAはモデルさんのバストアップの振り返りだけに使われており、これだけフルフレーム撮影です。この映像だけ、少し柔らかく見えるのは、フルフレーム撮影の特徴なのか、それとも、Planar 85mm F1.4 ZAの特徴なのかははっきりしません。

α99 IIのビデオ撮影については、撮影フレーム/秒と、再生フレーム数/秒を独立に設定できるようで(HD限定)、スローモーションとクイックモーションが比較的自由に行えるようです(HDではスローモーションの恩恵がフルに得られるのでしょう)。


2016年9月9日金曜日

E PZ 18-110mm F4 G OSS (SELP18110G)公式発表【追加情報;改定情報】

SELP18110G “Smooth Motion Optics” | α lens | Sony


E PZ 18–110 mm F4 G OSS

http://www.sony.com/electronics/camera-lenses/selp18110g



噂になっていたEマウントのAPCS-Cシネズームレンズが正式に発表になりました。
Smooth Motion Opticsと言う名称で
  • ズーミング中の光軸シフトがないこと
  • ズーミング中にフォーカスが移動しないこと
  • フォーカスブリージング(フォーカスを変化させると、画角が変動すること)を最小限に抑えること


が実現しています。いずれも、スティル用のズームレンズではあまり問題ではないが、ビデオ撮影では重要となる特性です。

前のポストで予想していたことで、大きく外れたのは、
ズームリングのズーム方向の切り替えが可能であることです。これはズーミングリングを何らかの方法を用いて切り替えることで行うようです。
上記の公式ビデオを見ますと、ズームリングに、ズーム方向の異なる2つの刻印がなされているようです。そのどちらの焦点距離指標を使うかを切り替えることでズーム方向の切り替えを行うようです。

なお、不明であったIRISロックスイッチや絞りクリックの切り替えスイッチは、リーク写真で確認できなかった反対側にありました。

フルサイズPZ 28-135mm F4 Gよりも全体にコンパクトなので、価格もPZ 28-135mm F4 G30万円程度より安いものと期待していましたが、3499.99USドルとのことで、ちょっと残念です。


追加情報

  • 最初のリーク写真で三脚座のように見えたのは、三脚座を取り付けるアタッチメントであって、ネジ穴が2穴の本格的な三脚座をワンタッチで装着できます。
  • フードが、XDCAM-EXシリーズと同様に、シャッター付きのものになりました。普段の撮影では、レンズ保護に役立ちます。加えて、本格的なレンズキャップも付属します。
  • 【改定】1.4倍、2.0倍のテレコンバーターは、2017年の発売発表時の公式情報では共に非対応に変わっていました。


2016年9月7日水曜日

Sony 18-110mm f/4.0 G PZ APS-C【最短焦点距離】

Sony Alpha Rumorsに、新たなEマウントシネ用レンズとされているリーク写真が掲載されています。

先に、リーク写真?から推定した特徴についてまとめました。

ここでは、最短焦点距離について考察したいと思います。

リーク写真の距離指標から、距離リングに刻印されている最短撮影距離0.95 mであることがわかります。写真の強拡大ではっきりしないのですが、すぐとなりにオレンジ色で3.3とフィート表示が確認できますので、0.95 mで間違いないと思います。

でも焦点距離18 mmで最短撮影距離が95 cmというのは、あまり近寄れないのではないかと考えます。

このことには、一つ参考になることがあります。
前のブログでも、フルサイズPZ 28-135mm F4 G OSSと基本デザインの共通性を指摘しましたが、
PZ 28-135mmの距離リングに刻印されている最短撮影距離も0.95 mなのです。

そして、0.95 mという最短撮影距離は、MF時の最短撮影距離でして、
AF/MFモードでは最短撮影距離はワイド端では0.4 m、テレ端では0.95 mとなります。

ですから、18-110mm f/4.0 G PZ APS-Cでも、AF/MFモードでは、ワイド端の最短撮影距離が0.4 mであることがわかりました【公式ページでの確認】。

ただ、本格的なクローズアップ撮影には、0.4 mでも全然足りませんし、マニュアルフォーカスができないのは大きなハンディですので、その目的にはFE 90mm F2.8 Macro G OSSを使う必要があります。

ちなみに、Super 35 mm PLマウントレンズの本格的なシネズームレンズの新製品であるフジノンXK6×20 20-120 mm 6倍ズームレンズのスペックと比較しますと、
結像面からの最短撮影距離に相当するものが3フィート7インチ(=109.2cm)ですので、18-110mm f/4.0 G PZ APS-Cの最短撮影距離が0.95 mというのは、シネレンズとして劣っているものではなく、むしろ優れた点であるといえるでしょう。

フジノンXK6×20 20-120 mm169アスペクト比の最短撮影距離での撮影範囲は
20 mm端で1100×624 mm
120mm端では182×102mm
とのことです。
18-110mm f/4.0 G PZ APS-Cのワイド端での撮影範囲はこれより若干狭い範囲と見積もっておけば良いのではないかと思います。

フジノンXK6×20 20-120 mmは低価格とは言えスチルレンズと比較すると途方も無く高価格でレンズ本体の重量が2.9 kgの本格的な雲の上のレンズです。

シネズームレンズとスティル用のズームレンズとは、求められる特性に大きな違いがあります。ですから、類似のスティル用ズームレンズと比較して開放f値が不足しているとか、価格が高いとかいう議論をしてもあまり意味のあるものではありません。
フルサイズPZ 28-135mm F4 G OSS18-110mm f/4.0 G PZ APS-Cは、シネズームレンズとしての基本的な特性を備えながら、本格的シネズームレンズと比較して圧倒的な低価格で提供されるものであり、それを前提にレンズの特性を検討することが、これらのレンズの適切な評価につながると私は思います。


追加情報を

E PZ 18-110mm F4 G OSS (SELP18110G)公式発表【追加情報】



に随時掲載しています。



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