2018年5月19日土曜日

関西学院大学(くわんせいがくいんだいがく)


今重大な問題となっている関学アメリカンフットボール部の選手がありえないタックルを受けた問題について、相手側の日大アメリカンフットボール部の監督が伊丹空港で記者会見に応じました。

その際に、その監督は、関学のことを「かんさいがくいんだいがく」と繰り返し発音していませいた。記者が「かんせいがくいんだいがく」と発音しても、「かんさいがくいんだいがく」という発音を訂正することはありませんでした。

人名や地名は、読み方がとても難しく、例えば「中田」は「なかた」なのか「なかだ」なのかは、教えてもらっていなければ正しくは読めません。ですから、初対面の際に、読みを間違った場合には、正しいよみを指摘してもらえれば済むことであって、失礼なことと非難されることはありません。

しかし、日大と関学は、何十年も交流戦を行い、甲子園ボウルでも何回も対戦した関係であるはず、その間に何回も「かんせいがくいんだいがく」と聴いているはずです。それなのに、「かんさいがくいんだいがく」と誤った読みをするのは、よほど注意力が欠如しているか、あるいは、周囲からの指摘を受け付けない性格なのでしょう。関学側は心象をさらに悪くしたでしょうし、既に破綻している両校どうしの関係を修復する意図が本当にあるのかを疑わせる致命的な読みの間違いです。

ちなみに、「かんせいがくいんだいがく」も実は、厳密に言えば正確な読みではなく、「くわんせいがくいんだいがく」がより正確なのです。関学のホームページを見れば、その英文表記がKWANSEI GAKUIN UNIVERSITYとなっていることからわかりますし、大学の学生合唱団が歌う学生歌だったか校歌だっか、記憶は定かではありませんが、「くわんせい」と歌っていました。学生交流の際に、関学の学生さんがそう発音していたのを記憶しています。ただ、大学は、「くわんせい」までは求めておらず、「かんせい」を適切な発音としているようです。

今ではほとんど理解されていませんが、KW(クヮ)の発音が明治時代ごろまでの日本語にはありました。その名残だと思います。

五木の子守唄でも、
おどま、くぁんじん、くぁんじん
と発音します。


奈良の菓子舗「おくた」の柏餅が本日終わりました。私が残りの3個を買った際に、明日からは「水無月」と店主がお話くださいました。


2018年5月16日水曜日

はやぶさ2 リュウグウを捉える

はやぶさ2のスタートラッカーが、リュウグウを撮影することに成功しました。
2月にはONC-T(望遠の光学航法カメラ)による撮影でしたが、今回はスタートラッカーによる撮影で、1日おきに撮影された3枚の画像を重ねると、リュウグウが背景の星に対して大きく変化していることがわかります。

5月11日から14日にかけての撮影によるものとのことです。ちょうどこの期間にはやぶさ2の中利得アンテナ(MGA)の方角、特に仰角が大きく変化していました。
MGAは常に地球の方向に向いているはずですから、MGAの方位角や仰角が短期間に大きく変化するのは、衛星の姿勢がそれだけ変化したことを示していますので、この間にスタートラッカーがリュウグウの方角に向くように、衛星の姿勢を変えたのでしょう。


はやぶさ2は、5月16日現在、毎秒50m程度、つまり時速180km程度でりゅうぐうに接近しています。5月始めは、新幹線の最高時速程度でしたので、新幹線が駅の手前で徐々に速度を落とすように、距離が近づくにつれて、相対的な接近速度も下がっています。
現在、距離にしておよそ5万4千キロメートルです。もうすぐ地球と静止衛星との距離およそ3万6千キロメートルに相当する距離まで接近します。




2018年5月14日月曜日

テッペンカケタカ ホトトギス 飛来

夜になって、ホトトギスの鳴き声 テッペンカケタカを今年初めて聴きました。

日本には5月中旬に南方から渡ってくるとのことで、例年通りなのでしょう。

他の夏鳥と比べて日本への渡りが遅いのは、ホトトギスの托卵の習性と関係があるとのことです。ウグイスなどの托卵の対象となる鳥が繁殖行動を開始するまで飛来を遅らせているということです。それに、肉食で毛虫などを多く捕食しますので、飛来が早すぎると餌が乏しいというリスクもあります。

ジャーマンアイリス 京都府立植物園 2018年4月 


2018年5月11日金曜日

オキナグサについて


はるか昔、私がまだ小学生になる前のことです。

田んぼのあぜ道や日当たりの良い土手には、美しい花々が季節に合わせて次々に咲いていました。

春を彩る花として、強く記憶しているのがオキナグサでした。田舎のことですから、オキナグサという標準名ではなく、方言で呼んでいたと思うのですが、記憶にありません。

植物体も花も白い毛で覆われ、赤紫色の花びら(正しくは萼片)の中心に黄色の雄しべがある姿には驚き、雑草とは別格の神々しさを感じたものです。花が終わり綿毛がつくのですが、形成されたばかりの綿毛には、まだ水分が多く含まれており、頬にあてるとひんやりとした冷たさを感じました。

その当時は、そんなに株数は多くなかったのですが、それでもあぜ道を見渡せば1株は見つかるものでしたので、いつでも見つかるものと思っていました。ところが、日本では絶滅危惧種(環境省 絶滅危惧II類;京都府 絶滅寸前種)になっているのですね。


20154月に京都府立植物園でセイヨウ種のオキナグサの開花を見てそんなことを思い出しました。残念ながら、今年(2018年)には、オキナグサを含めたロックガーデン全体の植物が激減しており、ごくわずかな株が綿毛をつけているだけです



Pulsatilla armena 京都府立植物園 2015年4月 PC micro Nikkor85mm


Pulsatilla armena

日本のオキナグサと比べると、西洋種のオキナグサは上向きに花が咲くものが多いようです。


Pulsatilla halleri ssp. grandis 京都府立植物園 2015年4月 PC micro Nikkor85mm
Pulsatilla halleri ssp. grandis


園芸植物として、ヨーロッパのナースリーで販売もされているようです。

種名不明 京都府立植物園 2015年4月 Sony 135mm STF

種名不明


垂れ下がって花をつけるところは、日本のオキナグサに似ています。

セイヨウオキナグサの綿毛 形成まもなく 京都府立植物園 2015年4月 Micro Nikkor 105mm

形成まもなくの綿毛。このような状態の綿毛は、子供の頃、頬にふれるとひんやり感があったように記憶しています。植物園ではできませんが。


思い出して見ると、田んぼのあぜ道や土手には、ツクシ、ヨモギ、オキナグサ、ワラビ、イタドリ、ヒガンバナなど、美しい花々や食用植物がありました。


その中でもオキナグサの神々しさは、単子葉植物でのキンランと合わせて圧倒的なものがあったように思います。


写真はいずれもSony α6000で撮影し、レンズは、PC micro Nikkor85mm, Micro Nikkor 105mm, Sony 135mm STFを使っています。


SonyノイズキャンセリングヘッドホンWH-1000XM4のトンネルボコッ大幅改善

 SonyノイズキャンセリングヘッドホンWH-1000XM4では、新幹線でのトンネル出入りの際のボコッが、WH-1000XM3と比較して大幅に減少しているようです。 山陽新幹線・九州新幹線ではトンネルが多いため、高速でトンネルに入ったり出たりすると、車内の気圧が急激に変動するため...