2018年4月16日月曜日

カスミザクラ? 奈良・興福寺の桜


奈良・興福寺には多くの桜が植栽されています。ソメイヨシノ、次に、三重塔や南円堂裏、五重塔脇に近年植栽された枝垂れ桜、そして、いくつかの八重桜と続きます。

ところが、興福寺には、ソメイヨシノよりも少し前に開花する桜と、ソメイヨシノが終わってから、おもむろに開花する一重の桜がそれぞれ1本づつあります。

最初に開花するのは、ヤマザクラです。近鉄奈良駅から東向(ひがしむき)商店街を少し南下して、写真館の横の坂道を登った先に咲いています。


ヤマザクラ

ヤマザクラ

撮影位置を探せば、数々の国宝がおわします北円堂を背景にヤマザクラを撮影できます。

遠目に見ると、ほぼ白色ですが、少しピンクの色付きもあります。加えて、茶色の芽吹きも彩りを添えています。





このヤマザクラやソメイヨシノの開花に12週間遅れ、八重桜とほぼ同じころに咲く桜があります。



この桜がなんであるのか、調べてみました。おそらくカスミザクラではないかと思います。


カスミザクラ?  花柄の開出毛が確認できます。



ヤマザクラよりも開花が遅いこと。花柄に開出毛があること(ケヤマザクラの別名の由来)、花柄の特徴、葉の形状や蜜腺の位置がカスミザクラの特徴と一致します。また、樹肌に特徴的な横縞があるのも一致します。

もっとも、ヤマザクラやカスミザクラには、個体によりばらつきが多いようで、単純にカスミザクラと断定するのは適切でないかも知れません。

カスミザクラとすると、奈良県の名花であり、古より遅咲きの桜として愛でられたナラノヤエザクラ(奈良八重桜)が、カスミザクラの変種と考えられていることから、感慨深いものがあります。

奈良、興福寺では、南円堂から猿沢池に下る階段の中程から、南円堂を仰ぎ見る石畳を通り、国宝三重塔とその脇のしだれ桜を愛で、このカスミザクラそしてヤマザクラを楽しまれるのが良いでしょう。ただ、この3つの花の開花を同時に見ることはできません。






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