2013年9月11日水曜日

ルバーブのジャム

先の投稿で、京都のグルニエドールのルバーブタルトについてお話しましたが、そのルバーブのジャムを作る機会がありましたのでご紹介します。

なお、実際にジャムを作ったのは85日です。もう時期は過ぎていると思いますので、自分も作ってみたいというかたは、来年をお楽しみに。

ある百貨店の地下食材売り場でたまたま見つけたのがこのラベル。



赤いルバーブです。中身はこれ、



ラベルのレシピに従って作っていきます。グラニュー糖の代わりに手元にあった氷砂糖を使い、甘みは少し控えめにしました。
茎をブロックに切ったものを熱していくとあっという間に溶け出してきれいなジャムが出来上がり。



ピンク色と、白い線維(繊維)が残るのが特徴です。パンにつけて食べるととても美味しいものでした。



ルバーブの砂糖を加えない味は、どこかに懐かしいものを感じます。そうです、“スカンポ”という俗名で親しまれているイタドリやスイバの味とほとんど同じです。
ルバーブもスイバも共にタデ科植物で、シュウ酸を多く含んでいる植物なのです。漢方薬で言えば、大黄も同じ仲間です。

ここで、ルバーブの毒性について調べましたので参考までに:
シュウ酸はシュウ酸結石の原因となる可能性があります。同じくシュウ酸が含まれているホウレンソウの摂取が限定あるいは禁止されている人は、摂取に注意したほうが良いでしょう。またシュウ酸の含有量は、茎では少なく、葉に多いようです。葉は食物としては使わないほうが良いでしょう。

ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)の情報では
ルバーブの茎は安心して摂取できるが、葉については、過去に、食糧難の際にルバーブの葉を加熱野菜として用いた急性中毒症例が報告されており、中には死亡例があった。子供が庭のルバーブの葉を誤って食べたり、菜食主義者が生サラダとして摂取して中毒を起こした例が報告されている。動物の中毒例もある。」
ということですので、葉は食べないように、食物の敷物として用いないようにすることも重要だと思います。この原因としては、葉に含まれる高濃度のシュウ酸の他にアントラキノンの可能性も指摘されているようです。いずれにしても十分にご注意を。






ヘンデルとバッハ

バロック音楽の歴史の中に、ヘンデルとJ.S.バッハを埋め込んでいくのは、簡単そうに見えるが、それほど簡単ではありません。一つには、音楽史の視点をどこに置くのかについて明確な意識を持っていないと、視点、論点がぶれてしまうという問題点があるからです。一般の歴史で言えば、歴史をある特異な事象や人物の行ったことをつなぎ合わせていく視点でみるのか、それとも、民衆の生活の変化でみるのかで、歴史の見方は随分変わるはずです。
音楽史においても、ある時代の平均的なというか、発信者(作曲者、演奏者)と受容者(聴く人)の間で共通認識のあったその時代の音楽を明らかにし、その推移を見ていくという立場と、時代を画する画期的な作品や作曲家の音楽を検討するという立場とでは明らかに「音楽史」の様相が異なります。
バロック音楽については、それらの点を後でゆっくり検討することにします。

ここでは、軽い話題を2つ:
ヘンデルとJ.S.バッハは接点があまりないと言われています。「ヘンデルがドイツに里帰りした際に、バッハが訪問したがもう出発した後であった」というエピソードは有名ですね。
しかし、二人には、妙なところで接点(本人たちの意図していない共通点)があるのです。
まず「娘婿」の1件です。
J.S.バッハは、1705年に当時オルガニストの権威とされたブクステフーデの音楽を勉強するため、リューベックに向かいます。ブクステフーデはバッハの才能を高く評価し、娘(マリア・マグダレーナ;30歳)と結婚して自らの後継者となるようにと提案します。当時20歳であったバッハにとっては、魅力的な申し出だったでしょうが、お断りしています。実は、ブクステフーデは同じような提案を2年前にヘンデルともう一人に対しても行っていたのです。この3人がどうして断ったのかについては、それぞれの事情があるでしょうが、ブクステフーデの娘を何とか幸せにさせてあげたいという親心が見えてくるエピソードです。
もう一つは、二人の「死」の原因です。
視力が低下したJ.S.バッハは、イギリス人眼科医ジョン・テーラーJohn Taylor (1703–1772)の手術を受け、経過が思わしくなく死に至りました(1750)。この同じジョン・テーラーが1758年の夏、ヘンデルの眼の手術を行い、同じく失敗が遠因で死亡しています。このジョン・テーラーという人物は、若いころには確かに眼科医としての実力はあったようですが、後になって自分で「高名な眼科医」と名乗って欧州各地で手術をしては早々に雲隠れするというスタイルをとっていたようです。ちょっと結膜を切開して、「7日間眼帯をつけたままでいなさい」と指示しました。7日後に患者が失敗に気が付いたころには、本人ははるか遠くに逃げていたようです。


人生の重要な2つの節目に、二人には奇妙な共通点があったのです。

SonyノイズキャンセリングヘッドホンWH-1000XM4のトンネルボコッ大幅改善

 SonyノイズキャンセリングヘッドホンWH-1000XM4では、新幹線でのトンネル出入りの際のボコッが、WH-1000XM3と比較して大幅に減少しているようです。 山陽新幹線・九州新幹線ではトンネルが多いため、高速でトンネルに入ったり出たりすると、車内の気圧が急激に変動するため...