CanonとNikonのフルサイズミラーレスの噂がだいぶ具体的になってきました。具体的になったからと言って、それが正しい情報であるとは言えません。完全な憶測から、テスト機材に触れた特定のユーザーからの情報リーク、メーカー周囲からの意図的なリークに至るまで、様々なリアル情報やフェイク情報が混合し、それに紹介する人(組織)の願望が加わっているのでしょう。
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Canon
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Nikon
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高画素機
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30.4MP
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45または48MP
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24MPクラス
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24MP
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24〜25MP
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超高感度機
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IBIS
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?
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5軸IBIS
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連射速度
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?
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9fps(どっちの機種のことか不明)
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マウント
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EF-Mなのか、新規規格なのか?
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Z-Mount (55mm)?
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既存マウントとのアダプター
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EFマウントの
“sexy” solution
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発表時期
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2018年末までに?
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2018年7月(23日前後か?)あるいはPhotokina
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画素数
いずれも、高画素機と24MPクラスの2機種を出すと噂されています。このうちCanonの30.4MPと24MPの組み合わせは、両者の画素数の違いが少ないので、30.4MP機のほうは、これが本当なら、画素数以外に大きな特徴があるのではないかと想像します。30.4MPという情報に間違いがある可能性もあります。
Nikonの45または48MP機は、D850が45MPであることを考えれば、自然な流れと思います。フランジバックが短いことによる、センサーへの入射光の斜め入射の問題がありますが、予想されているマウント口径が大きいことから、柔軟なレンズ設計が可能なのでしょう。その代償としてレンズのサイズが大きくなる傾向が生じるかもしれません。
マウントアダプター
両社は、3本程度の専用レンズをボディーと一緒に発表するものと予想されています。順当なプランでしょう。しかし、FFミラーレスではSonyが多くのレンズを発表し、完璧とは言えませんが、プロフェッショナル用途のレンズも相当に充実しています。そのためCanonとNikonは、それぞれの自社の一眼カメラ用のEFマウントレンズ、Nikkor Fマウントレンズとの高性能のマウントアダプターを提供することでレンズ不足に当面対処しようとするはずです。最近発表された両社の一眼レフ用レンズには、すでにマウントアダプターを介したミラーレスボディーでの使用にも最適化された設定がなされているのでしょう。
CanonのEFマウントレンズは、完全電子制御ですのでマウントアダプターの設計には大きな問題は生じないと思います。
一方、Nikkor Fマウントレンズは、絞りとフォーカス駆動に機械的カップリングを使った旧式のものと、それらが電子化されたAF-S/AF-P、Eタイプレンズまで様々なバージョンのものがあり、それらにどう対応するか、大変なことになると予想されます。まずは、完全電子制御のEタイプレンズとのアダプターを発売し、それより以前のタイプのレンズとのアダプターは、別に販売していくか、完全に切り捨てるかいずれかでしょう。
発表時期
以前にも書きましたが、発表の判断はとてもむずかしいと思います。
CanonとNikonの発表のタイミングも、とても大きいと思います。
ただ、両社とも、当初の訴求対象はそれぞれの一眼レフカメラの所有者と、Sonyに切り替えたかつての自社一眼レフの所有者でしょう。
重要な節目として、2020年東京オリンピックがあり、その際のプロフェッショナルFFミラーレスカメラの立ち位置をどう捉えているか(他社の戦略の想定も含めて)の戦略判断が重要になります。来年のラグビーワールドカップも気になるでしょう。
日本では一眼レフよりもミラーレスが優勢になってきましたが、欧州ではまだ一眼レフのほうが優勢のようで、今後どのように変遷していくかの予測は困難です。
一方で、フラグシップ機や高性能機種の発表のサイクルが少し長くなっています。Nikonの従来の戦略に従えば、2016年オリンピックに向けて発表されたD5は、今年マイナーチェンジを受けD5sになるはずですが、その様子はありません。Sonyの新機種発売のペースも少し落ち着いてきています。ファームウェアのバージョンアップで相当部分の改善が可能だからという点や、センサーに次の革命的な前進が見られるまでしばらく時間がかかることが、新機種発売サイクルが遅くなっている要因でしょう。ミラーレスカメラでは電子技術の比重が多いとは言っても、ボタン類の配置など、機械的要素が重要なものがまだ多数残っており、それらはファームウェア・バージョンアップでは対処できませんので当初の慎重なデザインがユーザーの受け入れに大きく影響します。そのようなものの改良は、機種更新でしか実現できません。
シネレンズ
これからのFFミラーレスでは、ビデオ撮影がますます重要になってきます。IBISやフォーカシング、絞りの挙動をスティル用とビデオ用で切り替えるなどの細かな経験と技術を持っている必要があります。
単焦点レンズでは、それらに対する対応は比較的容易でしょう。しかし、本格的なシネ用ズームレンズとなると、スティル用ズームレンズにはあまり問題ではなかった点が問題となってきます:
1. ズーミングの際に光軸シフトがないこと
2. ズーミングの際にフォーカスシフトがないこと
3. ズーミングの際にフォーカスブリージングが少ないこと
Sonyは、これらの条件を満たしたズームレンズを2機種発売しています。Canonもビデオ用レンズでこれらの点に対処できる実績があります。一方、Nikonには、そのようなレンズを設計した経験があまりないように思います。C-マウントのCine-Nikkorズームレンズを2本発売した実績や、8mmムービー用のズームレンズの実績がありますが、いずれもかなり前のことです。