7月初旬のことになりますが、レイニアチェリーを販売していましたので少しだけ購入しました。
レイニアチェリー 7月初旬 |
ブラックチェリーとは違って、日本の佐藤錦などに似た色合いと風味ですが、独特の甘みがあります。
この少し後に、あるタルトショップでレイニアチェリーのタルトを販売していましたので、試しにそのカフェで食べて見ました。
しかし、単体のみ食べた時の印象とは少し違っていました。
タルトにすると、フルーツそのものの甘みの他にコーティングしているゼリー(ナパージュ)やクリーム、タルト台など様々な甘みが加わります。それが相乗効果を生むか、それとも互いの良さを打ち消し合うかが、タルトの味にかかってきます。レイニアチェリーの場合には、その甘さが強くて独特であり、他のコンポーネントの甘さがうまく協力的にならないのかもしれません。
あるいは、使っていたレイニアチェリーに少し傷のあるものもありましたので、レイニアチェリー自体の味が、単体で食べた時とは異なったかもしれません。
フルーツタルトは、上質のコンチェルトの味わいが理想と思います。独奏楽器であるフルーツの特性を遺憾なく発揮できるように、ナパージュやタルト台が支えなければなりませんし、一方で、独奏フルーツだけが自己主張しても、独善的な味になるだけです。
コンチェルトは競奏曲と協奏曲の2つの側面のバランスが大切です。
もう一つは、希少な白桃の品種(なんでも、年に数千個しか販売されない)を使ったタルトでした。
希少な桃のタルト |
こちらは、フルーツそのものの甘さは、レイニアチェリーほど強烈でありません。
桃のタルトの断面 |
そのため、このように薄くスライスすると、フルーツの持つ甘さがあまり明確には伝わって来ず、ナパージュやタルト台の甘さのほうが勝ってしまいます。
そのような薄めの味のフルーツの場合には、この調理のような薄いスライスではなく、ある程度の大きさをもったブロックでアレンジしたら良いのではないかと思います。
他のケーキショップでよく見かける、桃のまるごとケーキは、その意味では理にかなっているように思います。
飲み物としては、
ダージリン
ダージリン おそらく夏摘みのブレンド品 |
と
ダージリン・ファーストフラッシュ
ダージリン・ファーストフラッシュ 茶園を特定する説明はなかった |
でいただきました。
いずれもポットで出されますが、茶葉が入ったままでしたので、1杯目はともかく2杯目はちょっと出すぎでした。ストレーナーが用意されていないので、リーフがかなりカップに入ってしまいます。
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