奈良市内の商店街にわずかに残った地面に純白の花が咲いていました。
シロバナヒメオドリコソウLamium purpureum f. albiflorum? 2016年5月1日 奈良市内 |
シソ科らしいことはすぐにわかりました。まず考えたのがオドリコソウなのですが、花色が真っ白というのが腑に落ちない点でした。ところが、稀に白い花もあることがわかり、白花のオドリコソウと一旦は考えました。
でも、葉の形が納得いきません。
そこに、外来植物であるヒメオドリコソウにも白花の品種があることを知り、
どうやら
シロバナヒメオドリコソウLamium purpureum f. albiflorumらしいと思っております。
オドリコソウの葉は、シソの葉と同じで、先が尖っているものですが、ヒメオドリコソウの若苗では、この写真のように丸い状態のものも多いようです。
道端の花ですので、いつ抜き取られるかわかりませんが、さらに観察を続けようと思います。
オドリコソウL. album var. barbatum
は日本に自生する野草ですが、
ヒメオドリコソウL. purpureumのほうは、ヨーロッパ原産の野草で、現在では、北アメリカや東アジアにも帰化植物として分布が広がっているとのことです。
今回撮影しましたのは、純白のとても美しい花で、こじんまりした株とは対照的に存在感がありました。実は前日見つけて翌日にカメラを持って撮影したものです。
外来植物ということで、どこからか飛来したのかもしれませんが、一方で奈良は国際観光都市です。そのため、訪問外国人の衣服にまぎれて運ばれたのかも知れません。
0 件のコメント:
コメントを投稿