7月2日に録音したヒメハルゼミEuterpnosia chibensisの「合唱」の音声をYouTubeにアップしました。
奈良 春日大社の森で夕方に録音したものの、1合唱セッションです。
上の図のエンベロープの真ん中の部分にあたります。
このように一つの集団合唱は1分から2分程度続きそのようなセッションが数分間隔で繰り返されます。
赤線は、人間の可聴範囲の上限とされている20kHzを表していますが、実際に多くの人が音として認識できる15kHz近辺にも強い成分があります。さらに、このソノグラムの作成に使ったソフト(Amadeus Pro)の表示限界である48kHxまで余裕で伸びているスパイク状の部分もあります。
録音は、192kHz、24ビットで、Sony PCM-D100のマイクを使って行っています。記録フォーマットからは、理論的には96kHzまで収録可能なはずですが、マイク自体の高周波上限が40kHz程度ですので、収録されたほぼ全スペクトルを反映しているのかも知れません。
1頭は、シュワシュワと規則的な鳴き方をしているのですが、それが複数集まると、ほとんどホワイトノイズのようになってしまい、その背景に一番マイクに近い個体のシュワシュワ鳴きが重なるように聞こえます。1頭の鳴き方は、合唱の終わりに1頭だけ残った音に現れます。
このソノグラムの中央から右側に1頭だけ残ったものの鳴き声がよく現れており、シュワシュワとスペクトルが変化していくのがわかります。
YouTubeにのせる際に、サンプリング周波数を48kHzまで落としてしまいますし、エリアシングの問題もありますので、音は微妙に異なっています。
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