今重大な問題となっている関学アメリカンフットボール部の選手がありえないタックルを受けた問題について、相手側の日大アメリカンフットボール部の監督が伊丹空港で記者会見に応じました。
その際に、その監督は、関学のことを「かんさいがくいんだいがく」と繰り返し発音していませいた。記者が「かんせいがくいんだいがく」と発音しても、「かんさいがくいんだいがく」という発音を訂正することはありませんでした。
人名や地名は、読み方がとても難しく、例えば「中田」は「なかた」なのか「なかだ」なのかは、教えてもらっていなければ正しくは読めません。ですから、初対面の際に、読みを間違った場合には、正しいよみを指摘してもらえれば済むことであって、失礼なことと非難されることはありません。
しかし、日大と関学は、何十年も交流戦を行い、甲子園ボウルでも何回も対戦した関係であるはず、その間に何回も「かんせいがくいんだいがく」と聴いているはずです。それなのに、「かんさいがくいんだいがく」と誤った読みをするのは、よほど注意力が欠如しているか、あるいは、周囲からの指摘を受け付けない性格なのでしょう。関学側は心象をさらに悪くしたでしょうし、既に破綻している両校どうしの関係を修復する意図が本当にあるのかを疑わせる致命的な読みの間違いです。
ちなみに、「かんせいがくいんだいがく」も実は、厳密に言えば正確な読みではなく、「くわんせいがくいんだいがく」がより正確なのです。関学のホームページを見れば、その英文表記がKWANSEI GAKUIN UNIVERSITYとなっていることからわかりますし、大学の学生合唱団が歌う学生歌だったか校歌だっか、記憶は定かではありませんが、「くわんせい」と歌っていました。学生交流の際に、関学の学生さんがそう発音していたのを記憶しています。ただ、大学は、「くわんせい」までは求めておらず、「かんせい」を適切な発音としているようです。
今ではほとんど理解されていませんが、KW(クヮ)の発音が明治時代ごろまでの日本語にはありました。その名残だと思います。
五木の子守唄でも、
おどま、くぁんじん、くぁんじん…
と発音します。
奈良の菓子舗「おくた」の柏餅が本日終わりました。私が残りの3個を買った際に、明日からは「水無月」と店主がお話くださいました。