Sony α7RIIのビデオ撮影に関して、北京で活動しているDan Chung氏がNewsShooterサイトに報告しています。まだ、プレプロダクションモデルの段階でありデータの持ち帰りはできなかったとのことです。ですから、画質については、同氏が持参した4Kモニターでの印象です。
SONY A7R II FIRST IMPRESSIONS: HANDS ON WITH THE
SURPRISING 4K CAMERA
まず、このカメラに用意されている4K(およびHD)の撮影モードであるSuper 35 mmクロップモードとフルフレームモードについて、Super 35 mmクロップモードの画質が極めて良好で、エリアシングやモアレがベースISOではほとんど感じられなかったとのことです。Super 35 mmクロップ全画素読み取り1.8倍オーバーサンプリングが狙い通りの効果をあげているのでしょう。
HDMI出力との関係では、内部4K録画では、HDMI出力も4Kであり、HDMI出力をHDにすることはできないとのことです。気になるのが、同時に発売されたLCDモニターCLM-FHD5が4K入力をカバーしているかどうかですが、CLM-FHD5の解説に「フォーカシングにシビアな4K動画の撮影に最適な、ピント位置を確実に見極められるフルHD(1920×1080)対応の5.0型ポータブルモニター」と書いてあるので、4K動画の撮影の際のモニターとして使えるのでしょう。HDでもそうですが、4K収録ではフォーカス合わせが画質にとても影響を及ぼすでしょうし、S-Log2収録の信号を簡易的に適切なコントラストに変換する機能もついていますので、CLM-FHD5の有用性は高いと思います。
フルフレーム4Kモードでも良好な画質であると評価しています。
1つ重要なことは、Super 35 mmクロップとフルフレーム4Kでは、ローリングシャッターによるジェリー効果に違いがあるように見えたという点です。
実際に比較したビデオがあり、少し違っているように感じられます。
Super 35 mmクロップのローリングシャッターはα7Sと同程度だが、フルフレーム4Kのほうは、歪みの程度が低いようです。
つまり、1フレームの読み込みにかかる時間が、Super 35 mmクロップとフルフレーム4Kでは違いがあり、フルフレーム4Kのほうが短いのでしょう。Super 35 mmクロップでは1.8倍オーバーサンプリングすることで、動きの少ない映像の画質向上に重点が置かれているのかも知れません。一方で、フルフレーム4Kでは、何らかの間引きが行われているのでしょう。
その他の機能に関して、
USB端子からポータブルUSBバッテリーなどで給電しながらカメラを動作できると書いてあります。これは、α7RIIの「使用説明書」とされる文書にも明記してありました。
もう一つ、ビデオ関係の機能をカスタムファンクションに割り当てることができるようになりました。これには録画開始/停止を含むとのことで、押しづらいレコーディングボタンではなく、カスタムボタンに割り付けることが可能になりました。録画モードの際だけシャッターボタンを録画開始/停止にしてほしいと多くのユーザーが働きかけたことは、まだ実現されていないようです。
カスタムファンクションに割り当てることのできる機能については、α7RIIの「使用説明書」とされる文書にかかれておらず、実機が販売されないとわからないのかも知れません。
AF機能については、Eマウント専用レンズと、それ以外のAマウントやアダプターを介した他社製レンズでは、動画での動作の違いが大きくなるようで、静止画で使えるからといって、動画でも同じことは期待できないようです。
IBIS(ボディー内イメージスタビライゼーション)については、Aマウントレンスやアダプターを介した他社製レンズを含めて、動画でも良好な効果があるとのことです。
Super 35 mmクロップモードで、APS-CサイズのEレンズを使った際に、動画でも歪み補正が行われるらしいということをDan Chung氏は書いていました。
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