Forbs誌に興味深い記事がありました。
Gravity Wave Black Hole Merger Might Coincide
With Gamma Ray Burst
先日発表されて話題になっている連星ブラックホールの合体の際に生じた重力波イベントGW150914(201599年9月14日)に相当すると思われるガンマ線バーストが検出されたという記事です。
論文のPreprintは
Fermi GBM Observations of LIGO Gravitational Wave event GW150914
にあります。
ガンマ線バースト自体は、平均すると1日に2回ほど発生しているとのことですが、LIGO重力波イベントGW150914の0.4秒後にガンマ線バーストが観察され、LIGO重力波イベントから推定した発生源の方向とガンマ線バーストの方向とが共に南の方向で、その確率分布がよく重なっていることが主な根拠のようです。速報ではなくフルペーパーです。
わくわくする展開です。重力波の検出だけを取り上げても、今後日本のKAGRAやイタリアのものが稼働を開始すればさらに詳しい観察やデータの信頼性も上がるでしょう。
加えて、この話題のように、重力波だけでなく、今回のガンマ線バーストやSuper-Kamiokandeのニュートリノ検出、さらには、本日無事衛星軌道に乗ったX線天文衛星「ひとみ」を使って、同じイベントを多様なモダリティで観測すれば、宇宙についての謎が大きく解明されて行くことでしょう。