2016年3月17日木曜日

Sony α6300の動画

ソニーα6300のα6000との大きな違いは、4K動画が撮影できることと、最高5倍の高フレームレートHD収録が可能であることです。

重要なことは、S-Log2/S-Log3の収録や、外部からの音声入力(2つの手段)が可能であり、本格的なビデオ収録に耐えられる仕様となっていることです。

加えて、4K動画は、全画素読み取りで行い画質の向上、高感度ノイズの低減、モアレの低減が大きく期待されます。

ただ、注意しなければならないのは、4K動画に関して、Super 35 mmに相当する撮像エリアを有しているのは、24P撮影モードだけであり(この場合、2.4倍のオーバーサンプリング)、30Pでは、撮影範囲(画角)が若干狭くなるという点です。

下の図に、おおまかな撮影範囲を図示してあります。
ソニーα6300 4Kビデオの撮影範囲


というわけで、Super 35 mmのフレームサイズで撮影するには24P撮影を行わなければなりません。私の撮影する植物映像や自然の映像の撮影を24Pで行っても問題なく撮影できるかを確認するため、試し撮りを行いました。
加えて、90 mmマクロでの手持ち撮影でどの程度のぶれになるかについても検討しました。
被写体としては、ブロックノイズが出やすい水の波紋や落水を意図的に撮影しています。

S-Logその他の細かな設定はまだ行わず、太陽光、ISOオート1003200、絞り優先の静止画の設定からそのまま動画の撮影を行っています。

まずは、三脚を使わない手持ち撮影の結果です(いずれも4Kまで再生できます)

Sony A6300 4K 24P Test Clip

次に、三脚を用いた興福寺夕景のビデオ
Sony A6300 4K 24p Test Clip2 Kofukuji


最後に、A63004K 24PiPhone 6s Plus4K 30PA6000HD 60Pを4Kアップコンバートしたものの比較
Comparison Between A6300 4K 24P, iPhone 6sPlus 4K, and A6000 HD 60P

興福寺夕景のビデオについては、A630018-200mmズーム、A6000については、Nikkor 28 mm/F2で撮影しています。A6300をビデオ三脚に固定し、iPhone 6s PlusA6000を撮影する際には、その上に乗せて撮影しています。

三脚で固定して撮影すれば、とても素晴らしい映像が撮影でき、特に設定しなくても夕景の空の微妙なグラデーションをうまく表現しています。

最近では、三脚がなかなか使いづらい雰囲気になっています。京都府立植物園でも土日には園内での三脚使用を控えるように呼びかけられています。広角では手持ちでもかなりまともな映像になりますが、90 mmマクロ(135 mm相当)では、OSSがついているものの、さすがに微妙な揺れが4Kでは気になります。
その際には、ビデオ編集ソフトの「手ぶれ補正」機能が役に立ちます。

Sony A6300 4K 24P Test Clip
では、冒頭のつくばいと最後のアネモネに、Final Cut Pro Xの手ブレ防止を設定しています。このモードでは少し拡大されて補正されるので、厳密に言えば画質が落ちるのですが、ぶれた映像を見ることとのトレードオフの関係を検討することが大切です。

理想を言えばしっかりしたビデオ三脚での撮影、手持ちではできるだけ広角が望ましいのですが、そうでない状況もありますので、その際には、このような編集ソフトでの救済が有効です。

ちなみに、Final Cut Pro 7はそこそこ使えるのですが、Final Cut Pro Xはなかなか使えません。4K化を機会に、Final Cut Pro XAdobe Premier CCをもう少し使えるようにしなければなりません。



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