2015年6月21日日曜日

ソニー α7RII、RX100IV、RX10IIに関する興味深いインタビュー記事

先日発表されたソニー α7RIIRX100IVRX10IIについては、まだデモ機の貸出があまり行われていないようで、プレビュー記事があまりありません。

一方でソニーの関係者とのインタビューがいくつか出されており、中でも

Imaging Resourceに掲載された

Sony Q&A: The must-have sensor tech of the future?

マキ・キミオ(漢字表記不明)シニアジェネラルマネージャーとのインタビューは注目に値するものです。

この中で、画素数の決定がどのように行われたかについて、マキ氏は4Kムービーにとって最適となるように4200万画素に決めたと明言しています。その設計の方針で行くと、4500万画素も5000万画素も最適なものとはならないとエンジニアから告げられたと述べておられます。「“42”という数字は不吉だけど」という日本人にしかわからないジョークは通じなかったようですが。

Imaging Resourceでは、インタビューをできるだけ忠実に再現しようと努力されておられるようで、それだけに意味不明の部分もあり、読み取るのは極めて困難ですが、逆に、表向きの表明ではない、製品のデザイン意図がわかるように思います。

そこから、私が想像したデザインの流れは以下のようなものです:
1.    既存の3600万画素センサーよりは画素数を多くする。
2.    Super 35 mmサイズで4K(画素数比で)1.8倍オーバーサンプリングできてその部分の全画素読み取りを可能にする(全画素読み取りのこの条件は、センサーの読み取り速度の下限も決めることになる)そうすると、Super 35 mmクロップ(=横はAPS-Cクロップと同じ)のサイズは5168×2912になる
3.    Super 35 mmクロップが5168×2912APS-Cクロップでは5168×3448)であることからフルフレームの画素7952×5304を決定した。(単純な計算ではAPS-Cクロップでは5168×34481.5倍は7752×5172になるので2.5%ほどの違いがあるが、様々な微調整が関係しているのでしょう)。
4.    フルフレームの画素数7952×5304は、フルフレーム4Kの処理の際にも都合の良い数字なので、このサイズに決定した。

さらに、この基本方針のもとで

  • 感度3600万画素センサーのものより高める
  • 転送速度を高める(最低条件は5168×2912Super 35 mmクロップ領域を30フレーム/秒で全画素読み取りできる速度)

の条件を新たに加え、その結果、裏面照射型CMOSセンサーで銅配線を用いることとした。銅配線はノイズレベルの低減にも役立っている。

インタビューでは、ここから更にRX100IVRX10IIに使われる1インチ積層センサーの話題に移ります。インタビューでも話がうまく噛み合っていないようですが、積層センサーが読み出し速度を圧倒的に高めることはよくわかります。

ここで気になるのが、α6000の後継機ともα7000とも言われている次期APS-Cの機種です。

1インチ(RX100IVRX10II)に4Kムービーが搭載されたのですから、4Kムービーが収録可能なことはごく自然に推定されます(問題は1回の収録時間が5分(RX100IV)なのか、約30分なのかという点だけです)

5軸手ぶれ補正機能がつくかどうかはわかりません。

搭載されるセンサーで使われる技術の中では
裏面照射型センサーについては、すでに1インチとフルフレームで実用化しているのですから、APS-Cサイズのセンサーに応用できない理由はありません。
問題なのは、現在でもある程度十分な画素数と感度を有している24メガAPS-Cセンサーを裏面照射型センサーに変更する意味があるかという点だと思います。APS-Cサイズでも画素数を上げたいのであれば、裏面照射型センサーに変更するのが適切でしょうし、24メガ据え置きであっても、感度と読み出し速度の更なる向上をめざすのであれば、裏面照射型センサーへの切り替えが必須でしょう。


次に積層構造のセンサーにするのかという点です。1インチで積層構造にして、画期的な読み出し速度の向上(5倍)が生じたのですから、APS-Cセンサーでも同様に読み出し速度が向上することが期待できます。将来の方向性としては、APS-Cセンサーさらにはフルフレームセンサーにも積層構造が採用されると思いますが、現段階で必要と開発者が考えるか(それが画期的な新機能としてアピールできるか。例えば4k 60pやHDスローモーション(20倍程度)、動体歪の低減)が鍵でしょう。

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