東海道新幹線ではどのあたり?
これまで、東海道新幹線の上りになぞらえて、どのあたりか説明してきましたが、
ホームポジション(20km)までには、新横浜駅が残っているだけとなりました。
新横浜駅の東京駅からの実キロは25.5kmですので、新横浜駅まではあと少しということになります。新横浜駅からホームポジションまでの距離は5.5kmです。
ホームポジションはどのあたり?
YouTubeに東海道新幹線下りの速度計つき側面展望が複数アップされています。そこから見えるランドマークをGoogleマップで特定し、その時の距離指標のデータを記録するという方法で調べましたところ、
東京駅から20kmの地点は、慶應義塾大学 日吉キャンパス下のトンネルの新横浜駅側出口を出たあたりとなりました。山側の座席では、トンネルから出て日吉キャンパスあたりの森が間近に見えるところです。東京駅出発からおよそ15分(品川到着のための減速、停止、加速時間を含める)の場所で、他のTouTube映像も複数確認して、新横浜駅到着を事前案内するチャイムが鳴るのが、だいたいこの場所でした。
神奈川県横浜市港北区日吉が住所です。
新横浜駅から上りに乗った場合には、新横浜駅を出発して、最初のトンネル(大倉山、師岡熊野神社あたり)を過ぎて、次のトンネルが日吉キャンパスの下を通るトンネルですので、新横浜駅から2つめのトンネルの入り口付近ということになります。
リュウグウの形状
リュウグウの形状が次第にはっきりしてきており、コマ形(top shape)であることがほぼ明らかになりました。
日本のコマは、上面が平なものが多いですが、ここで言うコマ(top)は、球形の赤道部が膨らんだ上下対称のコマのことです。
日本人なら、「そろばんの玉」のほうがよりふさわしい表現と思うのですが、すでに、小惑星の形状分類に コマ形(top shape) というのがあるので、それに従うとのことです。
ただ、それですんなりかというと、そうではありません。
従来言われていた”コマ形(top shape)”小惑星と比較すると、
- 大きすぎる(これまでのは 直径500m未満)
- 自転周期が長い(これまでのはおよそ4時間未満)
という2つの特徴がリュウグウにはあります。
これがどうして問題なのかと言うと、
ラブルパイル天体(瓦礫の集まりのような小惑星)から”コマ形(top shape)”小惑星が形成されることに関する理論的研究があり:
Walsh, K., Richardson, D.C. Michel, P.
Rotational breakup as the origin of small binary asteroids
Nature (2008) 454, 188-191
YORP (Yarkovsky–O’Keefe–Radzievskii–Paddack) 効果(太陽光があたることによる熱の放射が原因で、小惑星に回転力を与える)で”コマ形(top shape)”小惑星が形成されるには、惑星の大きさと、自転周期に制限があることがわかっており、リュウグウの大きさと自転周期は、この理論では説明しにくいからとのことです。
先のJAXAの記者会見での
リュウグウに衛星が存在するとしたらどのくらいの大きさの衛星を理論的に規定した研究もそうでしたが、観察事実と理論予測とを相互に突き合わせることで、理論がだんだんリファインされていく過程を見守ることになります。
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