桜と並んで春の古典園芸植物としてサクラソウが私たちを楽しませてくれます。
サクラソウは多くの方々の努力で品種が維持されているとのことで、京都府立植物園の展示を楽しみました。
玉光梅(ぎょっこうばい)
玉光梅(ぎょっこうばい) 2015年4月4日、京都府立植物園
酒宴の床(うたげのとこ)
酒宴の床(うたげのとこ) 2015年4月4日、京都府立植物園 |
竜田の夕べ
竜田の夕べ 2015年4月4日、京都府立植物園 |
凱歌
凱歌 2015年4月4日、京都府立植物園 |
ここまでは4月4日の撮影です。以下のものは11日
舞扇
舞扇 2015年4月11日、京都府立植物園 |
瑠璃殿
瑠璃殿 2015年4月11日、京都府立植物園 |
薄紅梅
薄紅梅 2015年4月11日、京都府立植物園 |
花の莚(はなのえん)
花の莚(はなのえん) 2015年4月11日、京都府立植物園 |
春霎(しゅんしょう)
春霎(しゅんしょう) 2015年4月11日、京都府立植物園 |
蛇の目傘
蛇の目傘 2015年4月11日、京都府立植物園 |
前代未聞
前代未聞 2015年4月11日、京都府立植物園 |
北斗星
北斗星 2015年4月11日、京都府立植物園 |
明烏(あけがらす)
明烏(あけがらす) 2015年4月11日、京都府立植物園 |
品種名については、名票も合わせて撮影したものをもとにしています。
その定義を論じる立場にはありませんが、以下のようないくつかの特性にまとめることができると思います:
1. 多様な品種が作られた(あたりまえのことです)
2. 文化とのつながりがある(これは、その花が絵画や着物のデザインに使われたり、文学に引用されるなど、植物から文化への流れと、文学作品などをもとに品種名をつけたり、鉢に特殊な陶器を用いたりするなどの文化から植物への流れの2つの方向性があります)。
3. 品種は価値(多くの場合は金銭で評価される価値)の比較を伴い、比較するための場が設けられた(品評会であったり、番付であったり)。それに関して、熱狂の時代には、後世の判断ではちょっと理解しがたい価値観が支配していた場合がある(変わり朝顔の良さというのは、希少価値は別として、美的な価値を直感的に理解するのは困難です)
4. 熱狂が覚めると一般の忘却は早く、重要な品種が失われることがあるが、一方で、一部の愛好家により受け継がれていく。
5. 基本的には安定した社会状況の上に成り立つものであるが、経済や政治にも影響を及ぼす場合がある(オランダのチューリップ熱もそうですし、日本の園芸植物でも、藩による品種の域外流出禁止処置などもあります)。
これは、複数の創作家が同じ時代を生きて次々に作品を生み出す場合に共通する現象です。私には、この3つの特性はウィーン古典派のオペラ作品にも通じるものがあると感じます。
私には、それぞれの作品が、ウィーン古典派オペラの各作品のようにも感じられます。
11日のものは、ホワイトバランスを自動で撮影したのですが、どうも色温度を低く認識していたようで、RAWファイルで曇天に設定しなおして調整しました。当日はかなりの曇り空で、jpegイメージのほうはもっとブルーがかったものでした。
4日のは、18-200 mmのズームレンスでの撮影ですが、11日のは全て、PCニッコール85 mm F2.8をF5.6に絞っての撮影です。カメラはソニーα6000を使っています。拡大モードがありますので、正確にフォーカスを合わせることができます。桜から始まる最近の撮影でマニュアルフォーカスに随分慣れました。
4月になってからの他の写真も、Sony 135
mm STFレンズやマイクロニッコール105 mmで撮影しています。
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