奈良では八重桜の開花がほぼ終わりました。そうなると、来年まで桜のことを思い浮かべることがほとんどなく、紅葉の際に少し気が向く程度になります。
しかし、新緑と花後の果実の姿も美しいものです。
インテックス大阪に出かけた折のかえり道に見つけた桜の果実を紹介します。
ソメイヨシノは自家不和合性(同じ品種同士では結実しない)が強いのですが、他の桜の花粉による交配で種子ができることはあり、ソメイヨシノにもこのようにサクランボができます。
この実がサクランボのように食べられるのかと、調べていましたら、
ソメイヨシノの果実の成分という、著者 阪村
倭貴子
の論文(日本家政学会誌 43(3), 215-217, 1992-03-15)
がありました。
そのアブストラクトによると
可溶性全糖の含量が成熟に従って増大し、逆に有機酸の含量は減少しており(つまり完熟果では甘くなる)、一方で、ポリフェノール含量も成熟に従って増大しているのとのこと。
つまり、甘渋い味になるものと想像します。グミの実(お菓子のグミではありません)のような味なのでしょうか。
ただ、害虫駆除のため農薬散布しているおそれがありますので、試すのには十分な注意が必要です。
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