京都府立植物園の鑑賞温室には高山植物室もありまして、いくつか花が咲いていました。
ハルオコシAnemone nemorosa 'Alba Plena'
ハルオコシAnemone nemorosa 'Alba Plena' 2015年4月11日、京都府立植物園
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アネモネ・ネモローザの八重園芸品種のようです。キンポウゲ科イチリンソウ属の植物で、同じ属の植物としてはイチリンソウやニリンソウなどがあります。
キンポウゲ科は、キンポウゲはもちろんのこと、先日紹介したオキナグサもそうですし、フクジュソウやウマノアシガタなどもそうで、白や黄色の花びらはかなり強く光を反射します。花弁の下にデンプンの密な層があって、それが光を反射するためのようです。ちょうど道路標識が夜間反射するのと同じ仕組なのでしょう。早春に活動する数少ない昆虫に目印となるようになっているのかも知れません。
写真を撮る際には、これがやっかいで、雰囲気を出す露出では花は完全に白飛びになるし、一方で花に露出を合わせると葉や背景が暗くなりすぎるし、撮影後の調節がやっかいです。
ヒメシャクナゲAndromeda polifolia L.
ヒメシャクナゲAndromeda polifolia L. 2015年4月11日、京都府立植物園
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高山植物らしい葉と、花柄までピンクの花の対照が美しいです。
アルペンローゼRhododendron ferrugineum
アルペンローゼRhododendron ferrugineum 2015年4月11日、京都府立植物園
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残念ながら花はまだでしたが同じツツジ科です。
バイカカラマツ
‘ショアフス’ Anemonella thalictroides 'Shoaffs'
バイカカラマツ ‘ショアフス’ Anemonella thalictroides 'Shoaffs'
2015年4月11日、京都府立植物園
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キンポウゲ科の園芸品種と書いてありました。野生種のAnemonellaに関しては、一属一種になったことに様々な経緯があるようです。
Corydalis lutea
Corydalis lutea 2015年4月11日、京都府立植物園
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ケシ科あるいはケマンソウ科のキケマン属
近縁種には、各種のエンゴサクがありますし、コリダヌスの名称で園芸品種が多く販売されています。
イワウメDiapensia lapponica subsp. obovata
イワウメDiapensia lapponica subsp. obovata 2015年4月11日、京都府立植物園
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イワウメの基準種は、梅の花のようになって上向きに咲きますが、
亜種名のobovataとは、離れた位置にある卵状のものという意味になるob+ovataようですので、この長い花柄から垂れ下がった花が、この亜種の特徴なのでしょう。とてもかわいい花でした。
ユキワリコザクラ
Primula farinosa L. subsp. modesta Pax var.
fauriei Miyabe
ユキワリコザクラ 2015年4月11日、京都府立植物園
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最後は、サクラソウ科のかわいい花。
Primula farinosaはヨーロッパの高山植物でバーズアイ・プリムラと呼ばれているとのこと。なんとなく鳥の目を連想できます。これはその亜種の変種。
色温度の関係で、少しブルーに偏り過ぎているかもしれません。
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